タイトル未定

アニメとか映画とか小説の感想を書いたりします。予定です。未定なんです。

『名探偵ホームズ』1~4話 というかハドソンさんの話

 

いい加減更新しないとブログを書く方法を忘れそうという、文明人にあるまじき脳みそしてるので、ボソっと更新。備忘録程度に。

『名探偵ホームズ』見てます。VHSで。「犬ホームズ」とか「駿ホームズ」とか言われるあれ。これ、てっきり宮崎のおんじが全話監督手がけてるのかと思ったら初期話数だけなのね。で、今のとこめちゃ面白いっす。

 

1話「彼がうわさの名探偵」

ホームズ海賊と戦うの巻。安定のホームズとワトソンの出会いなのだけど、もう完全に「緋色」とか持ってくる気はサラサラなくて、道々ですれ違って気になった人を追って乗った船に、一緒にいた乗客同士という出会い。船に乗る時のワトソンの使い方が面白い。

んでまぁ流れるように事件なワケですが、ミステリーというより、ものっそいアクション。板の上に車を置いて海の上を走るホームズとワトソン、追う海賊、飛ぶ砲弾と弾ける波と、最高に楽しい。

出会いのあれこれを省略した分、一話から冒険活劇してて良いやね。あと、当然のように犬が喋ってるワケだけど、冒頭何分かで違和感とか全然なくなったし、もっと言えばOPの時点でハドソン夫人が超可愛い。一話からゲスト声優が土井美加さんという嬉しさ。

 

2話「悪の天才 モリアーティ教授」

わーい、モリアーティさん(CV:大塚周夫)登場だー。いや、マジで周夫さんの魅力全開じゃないですか。お茶目で憎めないタイプの悪役に周夫さん……。モリアーティってキャラでこれやるとか最高かよ。

宝石泥棒の濡れ衣着せられた金持ち(CV:辻村真人)の息子(CV:堀川りょう)の嫌疑を晴らすためにホームズに依頼に来た息子の婚約者(CV:高橋美紀)ってどんだけ豪華なのかしら声優陣。高橋美紀さんですよ高橋美紀さん。『てなもんやボイジャーズ』でお馴染みの(その認識はお前だけだ)。

ワトソンもベイカー街に引っ越してきて、ハドソン夫人に、前話でもちょっと出たレストレード警部もしっかり登場して、モリアーティ含めて主要メンバー勢ぞろいな感じ。

それにしてもハドソン夫人超可愛いですね。最近はもう『SHERLOCK』のイメージしかなかったので、若いってことだけでもうドキドキだぜ。あと、どの世界でもホームズがレストレードさんに若干疎まれてんのが笑う。

今回も船を使ってのチェイスが爽快で楽しかったっす。

 

3話「小さなマーサの大事件?」

満を持しての宮崎駿による脚本・コンテ・演出担当回。おめぇ、早速幼女登場させてんじゃねぇよ! 脚本も任せた途端にこれだからロリなおじちゃんは困るぜ。

街に蔓延する偽札と、それを作るカリオストロモリアーティ。一方ホームズは、父からの手紙で猫さがしに来た少女の依頼を受けることに。

近藤善文さんが作監だわ原画に田中敦子さんいるわで、画のクオリティが一気に上がったぞオイ。人も(動物だけどさ)よく動くし、画面に散りばめられた小物が引き立つ。

オッサン二人が顔ひっつけて一つのレンズをのぞきこんだり、窓の外からへりを伝って脱出したり、幼女による「こーんなに大きいの」アクト(トトロを参照されたい)もあり、今俺は宮崎アニメを見ているぞ感あって楽しかった。

偽札の事件の調査をするけど収穫なし、なホームズがくたびれて帰ってきてソファーに横になりながら靴をだらしなく脱ぐ所とか、広川さんの声も相まってこりゃ世の婦女子は湧いたろうぜといった趣。何してても画になるんだこれが。

マーサは、『ブレンパワード』の超可愛いショタ、カントくんでお馴染みの佐々木るんさん(これは許されるだろ)。その父に神谷明さん。神谷さんがまたカーッコいい。しかし神谷さんも、東京ムービーと長いなぁ。

手紙の仕掛けとか画的にも面白い推理パートで、アニメーターが脚本もやると楽しいモノ出て来るのねとか思ったり。

 

4話「ミセス・ハドソン人質事件」

ハドソン夫人回! ハドソン夫人回! ハドソン夫人回!

OPの胴上げされるカットで正直もうやられたと思っていたらこの回で完全に死んだ。作品によってはワトソンがヒロインになりがちだけど、この作品のヒロインはどうもハドソンさんとモリアーティみたい。

にっくきホームズを倒すためにモリアーティが考えた秘策は、ホームズが意識している(と思った)ハドソン夫人を誘拐することだった。

ということでハドソン夫人が誘拐されるわけですよ。モリアーティ一味に。眠らされて連れてこられて、起たら状況説明されて「わたくしさらわれましたの」ですよ。モリアーティがホームズとの交渉に向かって帰ってきたら、汚い(本当に汚い)部屋中を掃除してくれてるんですよ。おまけにご飯もたっぷり作ってくれて微笑んで。 

そんな女性いるわけねぇだろ!

でも良いんですアニメだから(号泣)。アニメを見る時には自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだとゴローちゃんも言ってる(息子の方じゃない)。

ナウシカとかクラリスみたいな、幸薄そうだけど気丈でドッシリしてるヒロインに、おまけに天然要素も足して、駿は俺たちをどうしたいんだよ。というか、これを少年時代に見てればケモナーだって出てきますわな。

そりゃモリアーティも惚れるわ。「お前は私の虜だ」とか言ってたクセに、そっちが違う意味で虜になって、ホームズ亡き後の二人の生活まで夢見ちゃってますよこの人。

そんなモリアーティがホームズに出した交換条件が「絵画盗んで来い」で、さてどうなるやらと楽しかったです。

刑事とレストレードの「何事です!」「原作を読んでないのか!」ってやり取りがズルい。

 

というわけで、大いに楽しんでます。実に楽しい冒険活劇で良いんだけど、何といっても広川太一郎さんのホームズの、気だるげでかつ紳士然としたカッコよさが堪らんですな。ちょっとした台詞の感じがセクシー。今後の話もここに書くかどうかはさておき、今後もちまちま見ていこうかなと(ただしVHS)。

それにしてもEDの「24時間頭の中で何かがダンスしてる人なんだから」って歌詞はすげぇな。