ほんとにあった!呪いのビデオ(一作目)
夏だ!ホラーだ!
というわけで、Amazonプライムビデオに『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズの初期作品が10作目まで無料で見られるようになってたので、チマチマ感想を書いてく。
11作以降も、ファミリー劇場のチャンネルに入れば月額で見られるそうな。
夏だし。とりあえず飽きずに10作目標。できなかったら呪われて死ぬ。
「白い着物の女 前編」
耳鳴りのような音と白い影の映りこんだ映像。
明らかに加工したような音声だけど、解析の結果はハウリング。
埼玉県音響粒子学研究所の所長さんが解説してくれるんだけど、ググったら当該施設は「存在しない」とか普通に書かれてて寂しくなってしまった。そういうことはこの作品ではやるべきじゃないことを理解。
というか、思ったより検証パートが長くて草。家具の置き場所まで再現して、人影の位置まで計算してる……。
映像の分析をしてくれる北鳳大学の柴田教授も存在しないんだろうなぁ。
初「とでもいうのだろうか」に続けて、ようやく映像をこっちに見せてくれることに。それが先じゃない?
「トンネルにて…」
車内に置かれた、切り忘れたハンディカム(時代だぜ)から撮られたトンネルの映像。
トンネル内に移る人影。ちょっと怖いかな。
「墓参りの記録」
おい初回から昭和58年の映像が出てきたぞ。飛ばしすぎだ。
しっかり編集してある上にめちゃくちゃ長く、最後に老婆の顔が映りこむだけで怖くないし何も面白みなくてキツいですね。
「劇団の稽古風景」
鏡に映った、いるはずのない場所にいた少女。輪郭だけでユラユラ動いてるの、割と『残穢』っぽい。
「白い着物の女 中編」
その部屋では、前の住人も似たようなことを言っていたという。
笑い声と白い人影。前の住人に前編で取り上げられたビデオを見せると、彼が見舞われた現象と全く同じ。体調も悪くなり、おまけに彼は、スタッフの気付かなかった現象にまで気付く…というの、シンプルな展開だけど面白いですわ。
「結婚パーティーにて」
野次の「ウッス!」が唐突すぎて、本筋とは関係ないのにその声にビクってなってしまったのでおしまい。Tシャツに映る手はちょっと怖かった。
「事故現場にて」
ガードレールに浮かび上がる男の顔。いや、全然見えねぇ…。
「監視カメラ」
監視カメラの画像が異常に荒いのに時代を感じる。そして長い。ひたすらに長い。本当に長い。長い割に気持ち程度しかない。
「生中継番組」
テレビの中継中に入ってしまうノイズとジャギー。これも気持ち程度。
「白い着物の女 後編」
貝原先生の分析によると、部屋の中の誰の声紋とも一致しない笑い声。それは空気の薄い所から出た声で、人の器官から出るようなものではなかった。短く、楽しそうな艶やかな声で、かなりゾクっとしました。
「大学校舎にて」
大学内での肝試し。飛び降りが後を絶たず、大学教授も殺されている建物の中を探索する大学生。
かなり雰囲気も出てて、撮影してる映像の中に当たり前のように白い影が映り続けて、その場にいた全員がそれを認識してるの怖くて良いですよぉ。
「盗撮・試着室」
盗撮犯がビデオ送ったのか…。壁に白い博多どんたくのお面みたいなのが映りました。
「千駄ヶ谷トンネル」
スタッフが何か撮れないかと思って撮ったらホントに撮れちゃったという映像。語ることもない。
怖い映像とそうでもない映像がバランスよく詰まってる感じ。
もう少し一作一作のテンポがよければまた違ってくるんだけど、いかんせん恐怖映像なでが長すぎてダレる。
ストーリーが合ってないようなものだった中編「白い着物の女」も、今後度々出てくるなら評価変わるかもしれないけど、現段階ではやっぱり尺稼ぎくらいにしか思えなくて残念。
せめて1本内で完結させてほしいところ。
そもそもナレーションが中村義洋監督じゃなかったり、いきなり中村監督と鈴木謙一監督が当たり前のように顔出しで投稿映像を見てるのが手探り感あって好きですね。
フォーマットができてくるまではご愛嬌かなぁ。
正直かなりダルくて、この感想シリーズもここで終わりの目が出てきた。
そういえば、最近よく寝る前に事故物件ものとか読んでるんですけど、起きたら久しぶりに金縛りにあったりして凄い怖かったこと思い出した。アレほんとに、意識はあるのに動けないのね。
というよりも、意識だけ先行して動けなかったな自分の場合。左側を下にして横向きに寝ていて、うーん寝心地が悪い、よーし後ろを振り返るぞ…と振り向いた感覚はあるのに全く振り向けてない。そういうときに限って、背中の辺りに何かの感触がある。
霊感とか微塵もないので、こんな程度でエラいびっくりしました。
夏はホラーですよ。